呼吸

合気道 呼吸法(座技) 基本編

呼吸法体全体を押さえる

こんにちは!

今日は「呼吸法」について書いていきます。
「呼吸」ともいいますが、毎回稽古の最後に必ず練習します。
また、「呼吸」ができれば、相手を簡単に持ち上げたり浮かせたりできます。
技の根本ともいえる、合気道の大事な体の使い方です。

本から引用すると、
整った姿勢から生み出される全身集中の統一力を「呼吸力」といい、その鍛錬技法を「呼吸法」という。呼吸力は主に手刀を通して発揮される。』
引用元:植芝守央(平成25年)『改訂新版規範合気道基本編』(株)出版芸術社(p56)
だそうです。

うーん、正直ピンとこねー。(笑)

ということで。。。。。呼吸力とは何か、ということを論じ始めると、めちゃくちゃ難解になってしまうので、今日はとにかく、いつもやってる基本の稽古の仕方を説明していきますね!

①正座して向かい合います。

呼吸法正座で向き合う

膝と膝の間は、こぶし1から2個分開けます。
背筋を伸ばして姿勢をよくしましょう。

②取り(技をかけるほう)は、両手を出して、受け(技を受ける方)に手首をつかませます。

呼吸法手首を握らせる

指は軽く開いてパーにして、手を出します。手刀の形です。

手刀についてはこちらのページに説明があります

 

③手の親指側を相手の腕にくっつけるようにします。

呼吸法親指の甲側を相手につけていく
親指が、相手の腕にくっつくように、手を回していきます。
(関節の可動域の関係で、完全にはくっつきません)

呼吸法手の甲を相手につける

④手を前に出しながら、小指側を相手の腕にくっつけるようにします。

今度は逆向きに手を回して、小指が相手の腕にくっつくようにします。

呼吸法小指側を相手につけていく
③と④の動作の間、ずっと手の甲が相手の腕にぺったりついて離れないようにします

⑤指先を上に向けて、相手に手のひらを向けます。

呼吸法手のひらを相手に向ける

自然に手のひらが相手の方に向いて、手が上を向くと思います。

この時、相手の脇が開いて、浮いている状態がベストです。
(なかなか開かないんですけど・・・汗)

呼吸法相手の脇を上げる
壁を押しているようなイメージを作ると、強い手を作れます。
でも、相手を押しすぎて前かがみにならないように注意しましょう。

⑥倒したい方向に膝を一歩だします。

膝を斜め前に出して、相手を倒したい方向に進みます。

呼吸法膝を一歩出す

⑦相手を落とします。

相手とおへそとおへそが繋がっている感じで腰を出して、相手を落とします。

呼吸法おなかとおなかをつなげる感じ
この時、手で引っ張らないようにしましょう。
手は、なるべくまっすぐに出しておいて、腰の力で相手を倒すようにします。

⑧両手で相手を押さえます。

相手が倒れるのに、足もついていくようにして、後ろの膝を相手の脇腹につけます
両方の手(手刀)で相手を押さえます

呼吸法体全体を押さえる
背中が丸まらないように姿勢をよくしましょう。
相手が起き上がってこれないように、相手の体全体を押さえる意識をしましょう。

呼吸法ははっきり言って難しいです。
これができれば合気道の達人です。
でも、手ではなくて、腰でやる練習を何回も重ねることで、少しずつ合気道の体ができていくのだと思います。
とにかく姿勢が大事です。
相手を押しすぎて前かがみにならないよう、いつもいい姿勢でできるよう、練習しましょう。

この本を参考にしています。
合気道の教科書的な本です↓

     
植芝 守央

出版芸術社</div >

2013-06-27